世界のトップセールスの薬200

Njardarson Group のホームページでは世界のトップセールスの薬 200 を一覧にしたポスターを公開されています。これは創薬関係者にはたまらないですね!


全体像は上のような一覧になっていて、具体的には下図のように商品名、一般名、構造式、会社、売上、適応症がコンパクトにまとまっています。


A3 で印刷してやっと読めるかな、というところです。私はすっかり気に入ってしまったので、今週末にでも印刷屋で A1 カラーポスター印刷をお願いしようと思っています。笑

気ままに創薬化学 2010年02月10日 | Comment(2) | コーヒーブレイク

ワルファリンの誕生秘話と名前の由来

1920 年、牛などの家畜が突然死する事件が起こります。関節や筋肉内に出血を起こして死んで行くのです。よくよく調べると湿度の高い夏にスイートクローバーを食べた牛に起きていることがわかり、この原因不明の病気は出血性スイートクローバー病と呼ばれ恐れられました。

1933 年、ウィスコンシン大学のリンク博士はこの病気で死んだ牛の血液に興味を持ちます。5 年もの歳月をかけて、腐ったスイートクローバーから数 mg のジクマロールを単離しました。これをウサギに投与すると血液が固まらなくなることを確認し、ついに病気の原因が明らかになりました。

1948年、リンク博士はジクマロールを基にして、より強力な作用を持つ化合物を創製します。こうして生まれたのがワルファリンです。この新しいクマリン骨格をもつ化合物は、リンク博士が研究を続けた機関である Wisconsin Alumni Research Foundation (WARF) とクマリン (coumarin) の語尾を合わせて Warfarin (ワルファリン) と名づけられました。

当初、ワルファリンによる出血はコントロールが難しく致命的な作用を及ぼすため、主に殺鼠剤として使われていました。その後、プロトロンビン時間を調べる血液検査が迅速に行えるようになり、ワルファリンが人に対して使われるようになっていったのです。


[参考] 知らずに飲んでいた薬の中身

気ままに創薬化学 2010年02月05日 | Comment(1) | コーヒーブレイク