2016年3月の創薬関連書籍
◆ 和書
・ 新薬創製 〜日本発の革新的医薬品の源泉を探る〜
・ 先端バイオ医薬品の評価技術 《普及版》
・ 薬事ハンドブック2016 薬事行政・業界の最新動向と展望
・ 医薬品承認申請ガイドブック2015-16
・ 海の生き物からの贈り物~薬と毒と~
◆ 洋書
・ Progress in Medicinal Chemistry, Volume 55
・ Burger's Medicinal Chemistry and Drug Discovery
・ Green and Sustainable Medicinal Chemistry: Methods, Tools and Strategies for the 21st Century Pharmaceutical Industry
・ Bioinformatics and Computational Biology in Drug Discovery and Development
気ままに創薬化学 2016年04月16日
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二級アミンのビシクロペンチル化反応
約 4 年前に ベンゼン、シクロブタン、ビシクロペンタン という記事で Pfizer が bicyclo[1.1.1]pentane (以下、ビシクロペンタン) 構造に力を入れているという話を紹介しました。そして最近 2016 年初頭に、Pfizer と Baran 研の共同研究で、二級アミンのビシクロペンチル化反応が Science 誌に報告されました [論文]。
アミンを対応するターボアミド (R1R2NMgCl・LiCl) にして反応させるのが肝のようです。またこの方法はスケールアップも可能で、Pfizer のビシクロペンチルアミン構造をもつ臨床候補化合物のプロセス合成にも使われているそうです。論文では drug-like な二級アミンのビシクロペンチル化も行っていますので、創薬化学でも重宝しそうです。
論文では "Strain-release amination" というコンセプトでビシクロペンチル化反応だけでなくシクロブチル化反応やアゼチジン化反応にも展開しています。また詳細な開発経緯が Baran 研のブログ [関連] に公開されています。
[論文] "Strain-release amination" Science, 2016, 241. (DOI: 10.1126/science.aad6252)
[関連] Strain-Release Amination – Your Guide to Make Super-Paxil! (Open Flask)
気ままに創薬化学 2016年04月07日
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