そんなとき、単語を分解して覚えると記憶に残りやすいですし、他の単語にも応用できます。上の例では arterio は動脈、sclerosis は硬化症なので、arteriosclerosis は動脈硬化症ですね。他に関連する医学用語としては、multiple sclerosis=多発性硬化症、cerebrosclerosis=脳硬化症、nephrosclerosis=腎硬化症、scleroderma=強皮症などがあります。辞書で 「scleroderma=強皮症」 と読んでもどんな病気かわからないかもしれませんが、sclero=硬い、derma=皮膚を知っていれば、どんな症状の病気か想像がつくのではないでしょうか。
さて、先日少しだけ医学英語の接頭辞と接尾辞をまとめる機会がありましたので、このブログでも紹介しておきたいと思います。(残念ながら創薬化学の論文に出てくる頻度が高いものというわけではありません)


参考にしたのは今年 4 月に刊行された 語源で学ぶメディカル・イングリッシュ550 です。気ままに有機化学 で紹介した 「燐と金星」 の化学トリビアなど語源に関する逸話なんかも紹介されています。ご興味ある方は Amazon の 「なか見!検索」 や大型書店で立ち読みしてみてください。